2008/7/13-20 北海道ツーリング 後編

ANAスカイツーリング利用の北海道ツーリング。 後編は、屈斜路湖の和琴半島でキャンプ泊、別解、霧多布、厚岸辺りを徘徊。 かみふらの某宿で楽しく過ごした後、苫前まで遠回りして幌加内を駆け抜けて、千歳のホテル。 いっぱい走りました。

2008/7/16 曇天の続く道東へ

7月の蕎麦畑

美瑛市街を通過し、志比内~東川と畑の風景の中を走り抜けて行くと、白いそば畑が目に付くようになってきた。 7月にそばの花なんて見れるんだっけ??? 愛山の辺りでも咲いてたけど。

東川_蕎麦畑

昨日も走ったR39をひた走り、道東を目指します。 層雲峡辺りも快晴だったが、美瑛でのんびりし過ぎたので、寄道はせずに先を急ぐことにした。 明るいうちに和琴に着きたい。

道中は降ったり止んだり

予想通り、石北峠を越えると天候は急変し、今にも雨が降りそうな空模様。 峠を降りても曇り空は何処までも続いていた。
瑠辺蘂で雨に降られ、これでは無理だと判断し、パーキングを見付けてレインウェアを着込んだ。 しかし、走り出すと、すぐに雨は止んでしまった。 まあ、これから先は降ったり止んだりになるだろうと、そのまま走り続けました。
雨であっても、どっちを向いても北海道らしい素朴な風景が広がっていて、それなりに楽しかったりする。

北見市街は、いつも通り混雑気味。 とは言っても、東京近郊で渋滞してない状態と同じくらいで、気になるほどではない。 クルマの流れに身を任せて、淡々とバイクを走らせる。 ようやく美幌市街に到着。 すでに4時を回っている。
セイコマでビールとおつまみを買い・・・あっ、コーヒー酎も買っとくかっ♪ かなり疲れたので、温泉に浸かってビール飲んで寝てしまおうとでも思ったのか、食材は買いませんでした。

和琴湖畔キャンプ場

街からしばらく走り、美幌峠を登って行くと、意外に霧はない。 峠を越えると、眼下に屈斜路湖が広がっていた。 路肩に停めて写真を撮ろうかとも思いましたが、後にも前にもクルマが居るので走り続け、和琴へ到着。
売店の方まで湖畔を歩いて行き、チェックイン。 2泊分の料金を支払った。
ビールや肉、野菜類も置いてあるのは、このときにチェック済み。 これなら買出しに行かなくても平気そうだ。 摩周か美幌か川湯か、何処へ向かっても遠いし。

湖畔は適度な間隔でテントが埋まっていたので、無理して間に割り込むこともない。 湖畔から離れた草地の方にテントを設営。 雨が降ってもいいようにタープも。 温泉に浸かり、疲れを癒してから、テントの前でビールを飲み始めました。 湖面は波もなく穏やかで、眺めていると気分も落ち着く。
しかし、日が暮れる頃には風が強くなって寒くなってきた。 早々とテントの中に逃げ込み、おつまみを貪りながら酒を飲んでました。
とにかく、今日は朝からよく走った・・・いつの間にか眠りに就いた。

2008/7/17 別海-霧多布-厚岸

巨大ポークチャップを目指す

涼しい(肌寒い?)朝を迎えた。 雨は降らず、相変わらずの曇り空。
一旦、トイレに出たが、またテントに戻って寝っ転がる。 天気も今一だし、しばらく休んで、別海までポークチャップでも食いに行くとするか・・・。 地図を眺めながら、そう考えた。
周りも賑やかになってくる頃になって、皮パンに着替え、出発準備を開始。 レインウェアだけ持ってればいいが、帰り道で買い物するかも知れないと、トップケース付きで出撃~っ。

和琴から走り出し、摩周市街をかすめて別海方面へ向かいました。
延々と続く牧草地の中をひたすら走り続けていると、走っても走っても辿り着かないような不安感を覚える。 首都圏で2時間掛けて走る距離を数十分で走っているのに、何故かその数十分が首都圏の2時間よりも長く感じるんです。

別海の街を通り過ぎ、ポークチャップの店ロマンに到着~っ♪ んっ?・・・休業日?( ̄□ ̄;) 朝飯食わずにやって来たというのに・・・。 すぐに気を取り直して、霧多布湿原を通って厚岸に向かうことにしました。

また愛にきて別海町
馬

寒い霧多布

浜中から霧多布へ向かって行くと、急に冷えてきた。 走っていると寒いくらいになる。 遥か前方の海岸の丘の上から霧が溢れるように流れ込んでいた。

霧多布

岬には行かず、琵琶瀬展望台に寄ってみた。 霧多布湿原を見渡すことができるが、海側は霧が出ていて何も見えなかった。 そこにあるレストランに"昆布入りラーメン"という看板(幟だったか?)を見付け、 ちょっと食べてみたくなった。 寒かったし、ここへ来る途中、昆布を乾しているのを見てきたので、少し興味深かった。 確かに昆布は入っていたけど、サッポロ一番のようなラーメンで美味しかった。(ーー;)
外に出ると、海の霧が晴れて岩が見えるほどになっていた。

霧多布湿原
霧多布湿原
霧多布

厚岸で昼食

厚岸に向かって行くと、"厚岸グルメパーク"の標識が目に付くようになってきた。 いつも通り過ぎていたので、今日は寄ってみることにしました。
1階は土産屋で、2階にはレストランと魚介市場、 "炭焼あぶりや"という買った魚介類を焼いて食べられる店があった。 丼物を軽く食べたかったので、レストランの方へ。 "厚岸重"を注文。 美味しかったけど、牡蠣を堪能するなら、道路脇で焼いてる素朴なお店の方が良いかも。

厚岸重

お腹いっぱいになったところで和琴へ戻ります。
厚岸から標茶へ伸びる道路の周囲の丘は牧草地で、アップダウンを繰り返しながらひたすら走ります。
 前方に暗雲が広がってきたので、レインウェアを着込みました。 ちょっと寒いし。

和琴へ帰路

和琴湖畔のにぎわい

そして、和琴湖畔。 途中で買い物もしませんでしたが、売店でビールと味付きラム肉、たまねぎを買い、晩飯の準備は終了。
湖心荘のお風呂でシャンプーしてサッパリしました。

テントのそばに地元の中学生のキャンプ研修の炊事場が準備されていて、ちょっと賑やか。 前以って、女の先生が、"ちょっと騒がしくなりますけど。 すみませ~んっ。"っと、一声掛けてくれたし、聞こえてくる子供達や先生方の会話も楽しそうだ。
どうやら、カレーを作るらしい。 女子が野菜などを準備し、男子が火を起こしている。

こちらは、ビールを飲みながらガスバーナーで飯を炊き終え、少し蒸らしておいて、そろそろ、ジンギスカンでもやるかというところ。 涼しくて気持ちいいと思っていたら、時々、雨がパラパラと落ちてくる。 タープのお陰でゆっくり食事ができた。

この北海道ツーリングから使用しているモンベルのムーンライト3は実に使い易い。 ムーンライト2よりも1kgほど重くなっているが、収納サイズはほとんど同じ。 前後どちらからも出入りできるし、室内も広くて、荷物を全部中に入れても窮屈にならない。 テントに比べてタープが小さ過ぎる感じはあるが、雨天時の補助用としてなら十分か。 ポールはアライテントのコンパクトポール2mを2本使用。 このポールは嵩張らなくて良い。

んで。 どうやらカレーが余ったらしく、さっきの女の先生がカレー食べませんか~っと声を掛けてくれたが、いやいやっ、もうお腹いっぱいなんで、すんません。 今日も冷えてきたんで、早目にテントに潜り込んだ。 寒いくらいの方がよく眠れる。

サッポロクラシック
和琴半島湖畔キャンプ場

2008/7/18 かみふらの某宿へ

今日もカラスが起こしてくれた。 早朝、明るくなると、カラスの群がやって来る。 ゴミ箱を狙っているのだろうか?
明け方に雨が降ったが、再び目を覚ましてテントの外に出たときには小雨になっていた。 今日は撤収し、予約している上富良野の宿へ向かわねばならない。 居心地の良いキャンプ場だった。

大雪山ポッカリと晴れ間が

小雨の中、美幌峠を越え、美幌市街~北見市街を淡々と走り抜け、道の駅おんねゆ温泉でトイレ休憩。 たばこを1本吸って、またレインウェアを着たまま走り始めた。 雨は止んでいたけど。
石北峠を越えると、晴れ間が見え始めた。 というよりも、大雪山の東側にポッカリと雲に穴を開けたように晴れていた。 前方に雪渓を蓄えた山が見えたが、谷間を通るR39からはよく見えない。 三国峠側にちょっと走ってみることにしました。 先日、クマを見た辺りまで行ってUターン。 山が見えるところまで降りて行きました。

三国峠から降りてきたとこ
大雪山の雪渓

上川を越えると、よく晴れていて暑くなってきた。 またまたお昼時に当麻の道の駅。(^^;;; ここはたぶん、そんなお客さんが多いんじゃないでしょうかね。 何処へ向かうにしても、ここをお昼に通り過ぎるのがちょうどいい。
野菜ラーメンと餃子を頂きました。 チャーシュー麺ばかり食べていたけど、野菜ラーメンは美味しかった。
ここでレインウェアを片付けた。

道の駅とうま野菜ラーメン

かみふらの道楽館

道道を旭川空港へ向かって走って行くと、パトカーに捕まっているクルマが居た。 その横をゆっくりと駆け抜けたつもりだったが、6速で走れる程度なんで・・・。 ちょうど走り出したパトカーをしばらくミラーで確認しながら走ってみた。 追い付いては来なかった。

このまま宿に向かっても3時頃には着いてしまうだろうと思いつつ、暑いし、美瑛は散々走り周ったし・・・。 直行することに決定。 ビールだっ♪

かみふらの道楽館に到着したのは3時頃。 今朝のうちに分けておいた着替えとお風呂セット2泊分を詰め込んだスタッフバッグだけを取り出し、玄関を潜る。 誰も居ない!? こんにちわーっと一声を掛けると、sottoooさんが出て来てくれた。 お昼寝中のようでした。(^^;;; 早速、ビールを一杯頂いて寛いでいると、外に出ていたsottoooさんが呼んでいる。 虹が出てるよ~っ。

かみふらの道楽館から虹
かみふらの道楽館から虹

昨日から連泊のお客さん2人と、8人の団体のお客さんが来るらしい。 外で一服していると、バイクがやってきた。 ZX10R以外は、ゴールドウィング、ハーレー・・・重そうなのばかりだ。 何処に停めればいいのか迷っている様子だったので、取り敢えず、ご案内&お手伝い。 さすがにゴールドウィングで傾斜のある砂利道は苦しそうだ。 何台かは表の舗装のところに駐車。

連泊のお客さんの1人が帰ってきた。 習志野ナンバーのハーレー・・・!? なんか見覚えがある!? 2年前に天塩の道の駅で2言3言喋って、オレもその日に道楽館に泊まるんですよ~っなんて話したんですが、実はこちらが泊まる日を1日間違えていて、お会いできなかった人でした。 2年振りの再会でした。

そして夕食の時間。 久しぶりに絶品の角煮を頂きました。 トマトも揚げナスも美味~っ♪(^¬^)  団体のお客さんは、姫路ライダーズクラブ の方達で、夜遅くまで楽しくご一緒させて頂きました。 実は、姫路は育ちの故郷であります。

角煮
トマトじゃがいも
ハートランドビール

翌朝、ふかふかのベッドは寝心地が良く、すっかり熟睡できました。 体力も復活。
朝食は丸鶏雑炊です。 雑炊やお粥は苦手なんですが、ここのだけは美味しい。 手間暇掛けて前日の夜中から仕込んでるからでしょうかね。
ニュースを見ていたら、北竜のひまわり畑が映った。 もう、ひまわり咲いてるんだ~っ。

丸鶏雑炊

2008/7/19 ちょっと遠回りしてから千歳のホテルへ

お客さんを見送ったりして楽しんだ後、何だかまったりモードに入ってしまいました。
今日は千歳のホテルだし、北竜のひまわり見て、そのまま海へ出て小平辺りでうに丼にするか。

ファーム冨田ラベンダーイースト

今年オープンしたファーム冨田ラベンダーイーストに寄ってみました。 広~いっ。 山も見えれば、素晴らしいかも。

ラベンダーイースト
ラベンダーイースト
ラベンダーイースト
ラベンダーイースト

北竜のひまわり

今朝のニュースでひまわりが咲いている事を知り、北竜へ行ってみることにしました。 そこへ向かう途中の滝川のそば畑もきれいに花が咲いていました。

滝川蕎麦畑

北竜はよく晴れていて、ひまわりを見て歩いたら汗だく。 皮パンにブーツですから。(×_×;) ひまわりと相まって夏らしさ倍増です。
空にはブンブン喧しく、何機ものモーターパラグライダーが飛んでいた。
歩いた後は、ソフトクリームで冷却っ♪

北竜ひまわり
北竜ひまわり
ソフトクリーム

日本海側まで来て、オイル漏れ!?

そのまま日本海側の留萌に出てセイコマで小休止。 安いオリジナル缶コーヒーを飲みながら、何気なくバイクに目をやると・・・だいぶ走ったのに、何故かマフラーが濡れている。  何で??? 触ってみると油だった。 よく見ると、リヤシートに積んだバッグから滴り落ちている。 オリーブオイルだっ!( ̄□ ̄;)

その場で荷を解き、洗車用に持ってきていた雑巾で大掃除です。 バッグの中のはテントもイスもオイルまみれ。 実は、初めはビンをジップロックに2重に入れてあったんですが、 ビンの口から染み出てくるので、途中からファンタの空缶にオイルを移し、これで大丈夫だと思っていたのですが、そのアルミ缶が凹んで穴が開いてしまったようです。 液体は確実な容器に入れないと安心できませんね。 スキットルか何かに入れちゃおうかな。

小平でうに丼♪

思わぬトラブルの処理に時間が掛かってしまいましたが、気を取り直して、うに丼を目指します。 おびら鰊番屋にちょっとだけ立ち寄った後、小平のなぎさへ。 値段は気にせず、うに丼大盛にしました。 美味いっ♪

おびら鰊番屋
なぎさ寿しうに丼

苫前-幌加内・・・千歳のホテルへ

来た道を戻るのもつまらないし、苫前まで行って、幌加内を通って帰ることにしました。 すでに3時を回っているが、今日の宿泊は千歳のホテルなので、夜遅くなっても何の問題もない。 苫前からは利尻も見え、眺めているうちに、もう帰ってもいいような気がした。

海岸線から離れて山に入りかけたところでエンプティランプ点灯。 GSは幌加内まで無いが、6速で走り続ければ、20km/L。 残り5Lもあれば、100kmは走れる。 スロットルを絞り気味にしながら、ひらすらワインディングを走り続けると、やがて、周囲が開けてきた。 幌加内のそば畑は、まだ辺り一面白く見えるほどではないが、小さな花が咲き始めていた。 無事、街へ到着し、GSで給油。 まだ1L以上残っていたようだ。

苫前
幌加内の蕎麦畑
幌加内の蕎麦畑
幌加内

秩父別を走っているときに、遥か前方に大きな山のシルエットが浮かび上がっていた。 ニセコの山々と羊蹄山だ。 千歳の方角は、あれは絶対に雨降ってると思うほどの暗雲。 富良野方面も雨雲が立ち込めていた。 写真撮ればよかった。

滝川まで戻ってくると、先ほどまで雨が降っていたようで、路面が濡れていた。 交通量は多いし、水捌けの良くない路面で、周囲のクルマが跳ね上げた水で濡れるので、レインウェアを着込んだ。 この辺で日も暮れてきた。 三笠~栗山間の道道を走っただけで、スクリーンは虫だらけ。 何も見えない。 由仁のヤリキレナイ川に寄ってみようかとも思ったのですが、本当にやり切れない気分で走り続け、9時頃にANAクラウンプラザホテル千歳に到着しました。
今日もよく走った。(×_×;) ビールを飲んで寝てしまいました。

2008/7/20 最後に苫小牧へ

死んだようにぐっすり眠り、気持ち良く目を覚ました。 シャワーを浴びて、1Fのレストランに降りて行き、朝食バイキングを頂いた。  さすがに立派なホテルだけあって、料理は美味しい。

早々にチェックアウトし、ちょっとその辺で洗車場が無いものか、周囲を走り周ったが、見当たらなかった。 この辺のGSはクルマの洗車機しか置いていない。  飛行機に積み込む前に、傷のチェックを受けるのだが、これではあまりにも汚くて、傷がない事がわからない。

マルトマ食堂はお休み

どうしようかな~っと思いながら、何故か苫小牧に向かっていた。 10時半に貨物ターミナルに行けばよいのだから、折角だからホッキでも食って来よう。  ガソリンも半分残ってるし。 霧雨の中をひた走ります。 しかし、マルトマ食堂は休業日。( ̄□ ̄;) その近所で賑わっている食堂街でホッキカレーを頂きました。  ホッキは癖がないからカレーにも合いますね。

マルトマ食堂お休み
海の駅ぷらっとみなと市場の食堂のメニュー
ほっきカレー

北海道ツーリング終了 羽田へ

結局、洗車はせずに千歳へ行ってしまいました。 昨年は、ガソリンを抜いてもらうGSで洗車させてもらったんですが、そこのホース使っていいですよ~っなんて感じで、ちょっとご好意に甘えるのも悪い気がしたので。 100円でも取ってくれた方が利用しやすいような気もします。

貨物ターミナルで手続きを済ませ、空港まで歩きます。 今日は涼しい。
PM12:30発だから、早目に昼飯を・・・って、朝から食いまくりなんですけど。 まりもっこりとお土産も忘れずに買い込みました。
旅の余韻に浸る訳でもなく、羽田に着いたら暑いだろうな~っ。 嫌だな~っと思っているうちに搭乗が始まり、そして離陸。 空からの景色を眺めているうちに到着です。 やっぱり、羽田は暑かった・・・。(×_×;)

千歳空港で昼食
飛行場内輸送中
積み込み中
空の旅
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