昨年同様、ANAスカイツーリング利用の北海道ツーリング。 お盆の混雑期を避け、鮮やかな花に彩られる日の長い7月の北海道を楽しむことにしました。
道路もキャンプ場も空いていて、快適なツーリングとなりました。
前編は、羽田から千歳に上陸して、襟裳、帯広、士幌高原、三国峠を越えて、美瑛まで。
2008/6/7 キャンプ装備満載でANAスカイツーリングのトライアル
北海道へ旅立つ予定の1ヶ月と少し前になって、ANAスカイツーリングの予約を申し込みました。 7/7~9は洞爺湖サミットが開催され、こんなときに荷物満載のバイクと共に厳戒態勢の千歳へ乗り込んでも面倒な事になりかねない。 その翌週の7/13~20に決定。 7/12が土曜日で仕事も休みなのですが、日曜日出発にするだけで1万円安いのです。
昨年は大きい荷物は先に宅急便で宿へ送ってしまい、リヤシートにバッグ1つ積んだだけ。
スカイツーリングの規定サイズ 長さ2.20mX幅0.90mX高さ1.45mに収まり、電話口でハヤブサは実績があるので問題なしと、 あっさり予約できたのですが、今回はリヤボックスを取り付け、キャンプ道具も全部積んでしまうことにしました。
その状態で実測すると、長さ2.23mX幅0.76mX高さ1.41m。 長さは3cmオーバー、高さはギリギリ!? 羽田の貨物ターミナルに赴き、トライアルする事になりました。
羽田空港貨物ターミナル
どうせ荷物積んで走るのなら、そのままキャンプに行ってしまえと・・・キャンプ道具満載です。 この状態で積載OKが出ました。 ANAセールスに電話してトライアルOKを伝えると、千歳にも確認した上で予約確定となるとのこと。 月曜日になって予約確定の連絡がきました。


御殿場やまぼうしキャンプ場
この日は天気は今一つでしたが、御殿場のやまぼうしキャンプ場に出掛けてきました。 よく手入れされた広い芝のサイトで、気持ちいい~っ♪ 晴れてれば文句なしなんですが・・・。


2008/7/13 羽田からひとっ飛び
ANAスカイツーリング
当日は出航AM11:00の2時間前までに、空港内のGSでバイクのガソリンを抜き、貨物ターミナルに預けなければなりません。 灯油ポンプでシュポシュポ抜いてもらうだけなので、ハヤブサの場合はあまり抜き取れません。(^^;;; 前日のうちにXRに移しておいたのですが、7~8Lは残ってるかも。 これ以上は抜けませんでした。
貨物ターミナルでバイクを預け、第2旅客ターミナルへ歩きます。 炎天下、大荷物持参では苦しい距離ですから、ヘルメットとウエストバッグくらいにした方が良いですね。 さっさと手荷物検査を受けて、発着ゲートまで行ってしまった方が空いていてのんびり座って居られます。 そこから外を見ていると、自分のバイクが搬入されるのが見えます。



飛行機に乗り込むときに、いつも思うんですが・・・窓際の人から乗らないから混雑するんでないの? 指定席なのに、何故か我先に搭乗しようとするのです。 競争心皆無のオレはいつもビリっけつ。 窓際なんですけど。
空からの眺めは、飽きることがない。(1時間半だから) 猪苗代湖の上空辺りで、高度を下げ始めますなんていうアナウンスが流れます。 距離感が・・・。 写真は牡鹿半島? どんどん高度を下げ、雲の下に出ると、牧場と畑の風景が眼下に広がる。 北海道に到着~っ♪

サラブレッドロード-襟裳岬
北海道は曇り気味で、日高~襟裳が晴れているのは今朝の天気予報で確認済み。 日高山脈を越えると雨。 空港で牛トロ丼を平らげ、貨物ターミナルへ向かって歩く・・・っと思ったが、妙に蒸し暑いので、タクシーに乗ってしまいました。(^^;;;
貨物ターミナルに着くと、すでにバイクはパレットから下ろされていた。 事務手続きを済ませ、バッテリー端子を接続。 最寄の指定GSでスカイツーリングのサービスに含まれる5Lの給油と、そのまま満タンまでの給油を続けてもらう。 いよいよ出発~っ♪
襟裳岬へ向かいます。 晴れているときに行くのは初めてで、ちょっと気分が高揚している。 早目に百人浜にテントを張って、それから夕日を眺められるようにと、寄道は少なめに。 快晴のサラブレッドロード沿いの牧場の景色も素晴らしい。 写真はないけど、走りながらどっちを向いても景色を楽しめます。 途中の小さな街も北海道らしさが滲み出ている。


襟裳岬も快晴♪ 天辺が丸くなった丘陵地帯も北海道らしい風景。 岬の先端までは歩きませんでしたけど。




百人浜キャンプ場
百人浜キャンプ場に辿り着くと、BMWのバイクが1台と、奥の方に大きなテントのご家族。 他には誰も居ない。 受付を済ませ、テントを張っているうちに、思いっきり三河弁のご夫婦2組の一行が訪れた。
7時には入口のロープを閉めるというので、襟裳市街の外れにあるセイコマまで食材の買出しに出掛け、その帰りに夕景を楽しみました。 7時前では夕焼けにはならなかったけど。

キャンプ場に戻ると、少し客が増えていました。 千葉からの自転車の若者と、アメリカンタイプのバイクが1台。 皆、離れた場所にテントを張っている。 風呂で汗を流し、テントに戻って晩飯。 ビールを飲みながら飯を炊き、炊き上がったご飯と焼肉を平らげ、ビールをもう1本・・・もうお腹いっぱい。 静かな夜だった。 聞こえてくる三河のご夫婦達の会話は、北海道の旅を満喫しているようだった。

百人浜の朝は、曇っていて涼しかった。 キャンプ初日にしては、よく眠れました。 モンベルの20mm厚のインフレータブルマットを2枚重ねにして、快適度は確実にUP。
朝食を済ませ、洗い場で歯磨きしていると、三河のご一行のおばさん1人が洗い物にやってきた。 挨拶し、話してみると、やはり、三河の方達で、2週間の北海道旅行を楽しまれているのだとか。 天気の心配をされていたので、一山越えれば、晴れてるかも知れませんよ~っと言っておいた。 実際、標高の高い山々で区切られた北海道は、山を境に天気が全く違うことが多いように思う。
だらだらと撤収作業を済ませ、バイクに荷物を積んでいると、隣に停めたBMW氏は出発するところだった。 彼は今日で旅を終えて帰るのだそうだ。 7月だから、まだバイクは少ないですね~っなんて話をしてお別れ。 先週はサミットもあったしね。
管理人のおじさんに一声掛けて、出発。 黄金道路を通り、まずは帯広へ向かいます。 従兄弟が店を開業するとの話を聞いていたので、ちょっと寄ってみることに。
2008/7/14 泥まみれ黄金道路・・・帯広へ
黄金道路は数箇所で工事中。 路面は水浸しで、バイクは泥だらけ。 堪らず、途中にあるフンベの滝でヘルメットを洗った。 大樹~更別~中札内の畑の風景を眺めながら帯広市街に近付いて行くと、 何だか妙に蒸し暑い~っ!(×_×;)


懐かしの帯広市街・・・豚丼♪
道順なんて覚えちゃいないけど、NTTの電波塔を目印に・・・ちゃんと辿り着けました。 昔、十勝川の花火に向かって、祖母と歩いた道。 だいぶ、雰囲気は変わってしまったけど。
呼鈴を鳴らすと、奥から女性が出てきてしまった。(^^;;; "え~っと、親戚の者なんですが・・・。" 女性が奥に向かって叫ぶ。 "○○ちゃ~んっ!" すると、相変わらず体格のいい従兄弟が現れた。 少し立ち話をしているうちに、女性にも話は通じたようで、"飛行機にバイク積んでくる人?"っと理解したようだった。(^^;;; うちの母には会ったことがあるらしい。
しばらく、居間で寛いで、地元の人で賑わっている豚丼を食べに行こうということになりました。 とん田という店で、お昼前に着いても、少し並びました。 ロースとヒレ、バラの豚丼があります。 普通にロースを頂いてしまいましたが、バラを注文するお客さんが多かった。 確かに美味そう。 値段もお手頃で、たれも肉も美味しかった。



食後、開業前のお店の中を見せて頂きました。 細かい部品まで丁寧に造り込んだ船舶模型などを展示、販売するそうです。 彼は以前は都内に住み、専門学校を卒業後、不景気の中、バイク便や、写真家の助手、伊豆や佐渡でのスキューバダイビングのインストラクターの仕事などを掛け持ちで続けていたが、 軽い脳梗塞に倒れ、一時、半身付随に陥った。 その後、うつ病に掛かってしまい、数年間苦しみながら、精密な船舶模型を造り始めるようになったのだ。 まだ新たな旅は始まったばかり。
士幌高原ヌプカの里
さてとっ、オレも旅を再開っ! 今夜は士幌高原のヌプカの里でキャンプする予定です。 ちょっと遠回りして、池田町の辺りからうろちょろ走り周ってみることにしました。 地図は見ないで適当に道道を走り継ぎ・・・しかし、すぐに士幌へ着いてしまいました。(^^;;; 士幌高原をグングン登ってキャンプ場に到着。 街から遠いけど、山の上は涼しくて気持ちいい。

バイクをサイト内に乗り入れても構わないそうですが・・・残念ながら、ハヤブサで走れるような地面ではなく、ふかふかでデコボコの凄い傾斜地。 所々、平坦になっていて、そこにテントを張った。 一息吐いて、再び街へ降りて行きました。 食材の買出しついでに、黄金道路を走って泥だらけになったバイクを洗車。 チェーンやブレーキに砂噛んじゃってるし。 テントに戻り、晩飯の仕度。 今日はロッジで近所の子供達の研修か何かをやっているようで、離れてはいるけど、少々賑やか。 しかし、他にキャンプ客は居らず、キャンプ場は独り占めです。

景色を眺めながら食事をしているうちに日が暮れてきた。 ほんのりとピンク色に夕焼け。 夜は、牧場の馬がゴソゴソ動いたり、時折、ブルルルっと音を発するので、 何度か起きてしまいました。(ーー;)

翌朝、目が覚めたら、深い霧の中でした。 山頂は見えていて、次から次へと霧が通り過ぎて行く景色はきれいだった。 一旦、晴れ間も出ましたが、撤収作業を終える頃には、再び霧の中。 何も見えなくなりました。



2008/7/15 青空が見たいっ! 美瑛へ
行き当たりばったり?
晴れるようなら、十勝にもう1泊してもいいと思っていたが、どうも曇り空が続きそうな感じ。 今朝、携帯内臓のアナログテレビで確認した天気予報に依れば、午後から晴れるのかも知れない。 後半に行こうと思っていた美瑛辺りも、明日くらいまでは晴れるが、後半になると天気が崩れてしまう。 道東はずっと曇りがち。 計画通りに十勝~道東~なんて回っていたら、ずっと曇りか雨になってしまう。 やはり、先に美瑛に行っておこうっ! そう考えがまとまったのは、士幌高原を下りた辺りでした。(^^;;;
ここ数年は上士幌を通ることが多いので、今日は然別経由で三国峠を越えることにしました。 しかし、士幌周辺のだだっ広い畑や牧草地の中を走るのも心地良い。 道の駅うりまくでトイレ休憩。 何も考えずにそのまま走り出し、然別湖に向かおうとしたら、エンプティランプ点灯。 ん~っ、ずっと6速で走れれば、あと100km走れるだろうが・・・ しかし、思い直して瓜幕まで引き返し、給油しました。
然別湖
狭いタイトターンの続く山道をのんびりと走り、然別湖に辿り着いたが、湖面は霧で覆われていた。 取り敢えず、写真だけは撮っておきました。(^^;;;



土砂降りの三国峠突破・・・熊さんに遭遇
然別湖から遠ざかって山道を登って行くと、霧が解けるように晴れ間が出てきた。 糠平へ降りたら快晴。 気持ちの良い青空の下、R273に入り、三国峠へ向かってグングン登って行く。 ここでは毎度、鹿が飛び出して驚かされているので、常に道路際の茂みに注意を払いながらの走行。
進行方向の山頂付近には暗雲が・・・しかし、雨が降っているのはそこだけで、このまま突破すれば良いはずだ。 予想通り、雨雲の下に入ると土砂降りの雨。( ̄□ ̄;) タンクにへばり付くようにして三国峠を一気に駆け抜けました。 トンネルに逃げ込み、そこを通り抜けると雨は小降りになり、やがて止んでしまった。
上体を起こし、風に当ってウェアを乾燥しながら走り続ける。 晴れ間も見え始め、涼しくて気持ちいいな~っ♪
っと!? おっ!? 遠方の道端に黒いフサフサした丸い物体がある。 タヌキにしてはデカい・・・もしかして、クマ??? っと思ったら、こっち向いて立ち上がった。 ほんとにクマだーっ!!
スピードを落とし、ゆっくりと近付いて行くと、何度かこっちを振り返りながら逃げて行き、真横を通過したときには、茂みの中に飛び込んだお尻だけが一瞬見えた。 シカとかキツネには当たり前のように出会うけど、クマは初めて見ました。 気付かずに一気に近付いちゃったら、向こうもビックリして攻撃してくるかも知れませんね。
道の駅とうまで昼食 美瑛へ
大雪湖や周りの山々を眺めながらR39に入り、前を行くクルマに続いてのんびりと走る。 そろそろ昼飯にしようかと・・・思っていると、いつも通り、当麻の道の駅に辿り着いてしまった。 ここは何故かお昼時に通過することが多いので、よく利用しています。 ラーメンには拘りがないので、ここのラーメン屋で十分。
そう言えば、まりもっこりを買って来てくれと、 Tomyさんから頼まれていた。 何でも、息子さんが集めているのだとか。 売店でちょっと物色してみたが、見たところ、空港の売店の方が品揃いは良さそうだ。 たぶん、今回は観光地には寄らないので、最終日に千歳で買うことにした。
当麻は快晴で、暑いほど。
ここから道道を通って旭川空港をかすめて美瑛に向かいます。


美瑛丘めぐり 千代田の丘キャンプ場
美瑛も快晴で気持ちいい。 お盆時期と比べれば、空いているし。 7月の平日なのだから当然ですね。 荷物を降ろしてテントを張ってから徘徊してみようと思い、キャンプ場へ。 選んだのは、千代田の丘キャンプ場。 ファームレストラン千代田の裏庭がキャンプ場になっていて、街から遠くもなく近くもなく、絶妙!? 今日もキャンプ場を1人占めできそうです。(^^;;; テントを張り終えて一服した後、美瑛を徘徊してみました。 全く地図を見ないので、どこを走っているのか不安になる事もありますが、太陽が出ていれば方角だけはわかると。



たっぷりと徘徊したので、お風呂に入りたくなりました。 シャンプーしたいので、上富良野の街中にあるフラヌイ温泉へ。 さっぱりしたところで、ビールだけ買って、涼しい夕方の美瑛の丘を駆け抜けて、キャンプ場に戻りました。
晩飯はファームレストラン千代田でステーキとビールっ♪ 楽ちん~っ♪ 食後はその辺の丘を歩いて登ってみるのもいいですね。 千代田の丘展望台もすぐそばにあるし。 敢えて、反対側の畑の方に登ってみました。
テントに戻って、またビールっ♪ 静かに夜は更けて行きました。 ファームレストラン道路の反対側にある駐車場にクルマを停めて寝てる人も居るんですね。(^^;;;


早朝の白金を徘徊
翌朝、目が覚めると、外は霧の中。 何も見えません。( ̄□ ̄;)
でも、まっ、望岳台に向かってみるか・・・っと、そんな感じで走り始めました。

早朝の畑の風景の中を突っ切って白金方面へ向かって行くと、霧の中から抜け出し、快晴っ♪ 望岳台へ向かって少し登ると、美瑛の雲海が見られました。


ついでに青池を見たり、その辺を徘徊しているうちにガソリンが無くなってきました。(ーー;)



一旦、美瑛に戻って給油して、再び、白金の周辺を徘徊。
そのうち、美瑛の霧も晴れ、快晴っ♪
そろそろ撤収しますか。 疲れました。(×_×;)
明日からは天気も崩れそうだし、ならば、道東へ行ってみるか~っ。


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